嘔吐
IBDと嘔吐
IBDというと基本的には下痢や便秘などお腹周りの変化を機に病気に気づく方がほとんどです。
潰瘍性大腸炎もクローン病も、初期症状はそういったお腹や便の変化から始まります。
しかし、そういった問題が進行することで嘔吐や貧血といった全身症状に発展するケースも少なくありません。
クローン病による嘔吐症状とは
IBDの中でも嘔吐は特にクローン病に多い症状です。
炎症によって腸が荒れた結果、腸管内に狭窄部分ができてしまいます。
するとそこに食べ物が詰まってしまい、正しい消化が行えなくなってしまうことで嘔吐を引き起こします。
潰瘍性大腸炎、クローン病を患っている方で便秘や嘔吐といった症状が強く出ている場合は、早めに医院に相談してしっかり対処を行っていくことが大切です。
嘔吐症状が引き起こす体への影響
潰瘍性大腸炎やクローン病といったIBDに限らず、嘔吐が続くことは体にとって大きな負担となってしまいます。
しっかり食事を摂っても正しい消化が行われず吐いてしまうと、体は十分な栄養素を摂取することができなくなってしまいます。
また、嘔吐を繰り返すことで消化管の粘膜がさらに傷んでしまうこともあるでしょう。
IBDでの嘔吐は、基本的に腸管の狭窄を防ぐことができれば改善できる問題です。
しっかり治療や対策を講じ、できる限り嘔吐の症状が出ないようにコントロールしていきましょう。
嘔吐がある時の食事の注意点
IBDを患っている方が嘔吐の症状を訴えるのは、主に活動期や再熱期と呼ばれる期間です。
症状が強く出やすい時期なので、一つひとつの症状のコントロールはもちろん、食事にも細心の注意を払う必要があるでしょう。
例えば、脂質を一度に多く摂取する食べ物や食事のリズムは、腸管に大きな刺激を与えてしまいます。
また、アルコールや炭酸、カフェインを多く含む飲み物も控えるようにしましょう。