下痢

IBDと下痢症状

IBDと下痢症状

IBDの初期症状の一つに下痢があります。
大腸の粘膜に炎症を起こす潰瘍性大腸炎では、粘膜がえぐれたり潰瘍ができたりします。
粘膜から出血が起こることで血便の症状がでたり、水分を吸収する機能が低下して下痢が起きやすくなったりするでしょう。
炎症は次第に腹痛に発展し、重症化すると発熱や貧血、体重減少につながっていきます。

潰瘍性大腸炎に見られる下痢の特徴

潰瘍性大腸炎の患者さんの多くは、いちごジャムのような赤みと粘り気のある便や出血を伴う下痢を起こして病院を訪れます。
下痢の頻度は患者さんによって異なりますが、症状がひどい方になると一日何十回もトイレに行ったり、トイレから離れられないほどになったりするケースも見られます。
潰瘍性大腸炎は、便の異常から発覚することが多いです。
下痢はもちろん、血便や軟便、排便時にひどい腹痛を伴うなどの違和感がありましたら、一度受診されることをおすすめします。

クローン病に見られる下痢の特徴

潰瘍性大腸炎もクローン病も、初期症状は似通ったものが多く、診断が難しいとされています。
どちらも下痢や腹痛など、お腹の不調を伴いますが、患者さんが見分ける一つの目安としては、下痢に血が混じっているかという点があります。
下痢の症状が出始めた際に血が混ざっている場合は、潰瘍性大腸炎を疑う必要があるでしょう。

慢性下痢は体質ではない?

患者さんの中には「いつからか分からないくらいお腹の不調が続いている」という方も少なくありません。
そういった方は「昔からお腹が弱いから」「こういう体質なのだと思っていた」とお話をされることがあります。
確かに、お腹を壊しやすい方やお薬の副作用でお腹が緩くなりがちな方にとって、下痢症状だけで大きな病気を疑うことは難しいかもしれません。

しかし、慢性下痢にはIBDをはじめ、過敏性腸症候群やがんのように早く見つけて治療をすべき疾患も隠れていることがあります。
「お腹を壊しやすい体質だから」と思っても、ぜひ一度は病院で検査を受けてみてくださいね。

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