クローン病に関する
よくあるご質問
クローン病の症状はどのようなものですか?
病変の部位が小腸・大腸のどちらか、もしくは両方なのか、それ以外の箇所なのかで症状が異なり、個人差があることが特徴です。
主な症状としては「腹痛」と「下痢」が見られますが、その他にも発熱や血便、下血、腹部腫瘤、体重減少や貧血、また全身の倦怠感などを訴える方も多くいらっしゃいます。
クローン病になりやすい傾向などはありますか?
男女比で見ると、約2:1と男性に多い傾向があります。
世界的な患者数を見ると先進国に多く、北米やヨーロッパで高い発症率を示します。
まだまだ分かっていないことが多い病気ではありますが、動物性脂肪を多く摂取する方はクローン病にかかりやすいのではないかと考えられています。
毎日の食事で気をつけることはありますか?
クローン病の方は、脂質の多い食材が腸に大きな負担をかける可能性があります。
脂質の多いものは極力控え、病状によっては一日の脂質摂取量を30gに抑えて食事を取ることになります。
バランスの良い食事を心がけるようにしましょう。
また、アルコールや辛いもの、刺激の強いものは摂りすぎないことが大切です。
クローン病の治療はいつまで必要ですか?
炎症性腸疾患の病気は、今の医学では完治が難しいのが現状です。
クローン病の患者さんが行うべき治療は、症状が再燃しないように「寛解維持療法」という考え方で、炎症を長期に抑えることになります。
クローン病になったら気をつけることはありますか?
クローン病の症状は、過労や過度のストレスによって悪化する場合があります。
日々の生活においては、適度な安静と十分な睡眠を心がけていただきたいと思います。
クローン病は運動してはダメですか?
患者さんによって症状の度合いが異なるため一概には言えませんが、きちんとコントロールされていれば、基本的に運動制限はありません。
とはいえ無理な運動は体に負担をかけてしまいますので、医師と相談の上、適度に取り入れていくようにしましょう。