費用・医療費控除
潰瘍性大腸炎、クローン病の患者さんが利用できる支援制度
IBDの治療は長期にわたり、生活の中から治療を切り離すことは難しいのが現状です。
症状が悪化すると日常生活に支障をきたすこともあり、医療費の負担を感じる方も多いでしょう。
日本には、そういった医療費の負担を軽減できる公的支援制度がありますので、うまく活用して無理なく治療を続けていきましょう。
特定医療費助成制度
潰瘍性大腸炎やクローン病は、厚生労働省による難病医療費助成制度の対象疾病です。
都道府県や都市が指定した医療機関で診断を受け、医療費助成を申請して認定されると、医療費自己負担に対して、公費助成が受けられます。
高額療養費制度
高額療養費制度は、病院や薬局の窓口で支払う額が高額になって自己負担限度額の上限を超えた場合に、超えた金額を払い戻してくれる制度です。
上限額は、年齢や所得によって異なります。
医療費控除
1年間に支払った医療費が一定額を超えた際、確定申告を行うことで所得控除を受けることができます。
診療費や薬剤費、通院のための交通費なども含めて控除の対象とすることができますので、うまく活用しましょう。
申告は過去5年以内であれば、さかのぼることが可能です。
傷病手当金
会社員など雇用によって勤務されている方は、休職時に所得保障として「傷病手当金」を活用することができます。
申請の手続きは、医師の診断と事業主からの事業所の出勤状況を記載し、健康保険組合に郵送するだけです。
なお、自営業の方など国民健康保険に加入されている場合、傷病手当金は支給されません。
障害者総合支援法
障害者総合支援法は、障がいを持つ方や難病の患者さんの日常生活、社会生活の総合的支援が目的です。
潰瘍性大腸炎、クローン病は「障害者総合支援法」で家事援助や自立訓練などの支援を受けることができます。