発熱

IBDと発熱

IBDと発熱

潰瘍性大腸炎やクローン病は基本的にお腹や便に不調をきたすことで発覚します。
しかし、重症化すると発熱や体重減少、貧血といった全身症状が現れることがあります。
発熱だけであれば他の病気の可能性が高く、「IBDかもしれない」と思うことはほとんどありませんが、IBDの診断を受けている方や慢性的にお腹周りの不調を抱えている方は発熱も一つのサインとして見落とさないようにしましょう。

潰瘍性大腸炎と発熱

潰瘍性大腸炎による発熱は、一つの悪化のサインだと言われています。
潰瘍性大腸炎が悪化すると激しい腹痛や排便回数の急激な増加が現れますが、これは炎症がひどくなっているためです。
その炎症は37.5度以上の発熱、倦怠感などの全身症状を引き起こすようになります。
潰瘍性大腸炎は、症状が出る再熱期と症状が落ち着く寛解期を繰り返す病気です。

発熱を伴う再熱期はしっかりと症状をコントロールし、寛解期をできるだけ長く保てるよう治療を続けていく必要があるでしょう。

クローン病と発熱

潰瘍性大腸炎と比べると、発熱の頻度や体温上昇はクローン病の方が高いとされています。
クローン病は病気の状態が悪くなると発熱する傾向にあり、一般的には微熱が継続します。
しかし、病状の悪化に伴い腹部に膿がたまるなどの問題に発展すると、高い熱や倦怠感などの症状が出ることがあります。
お腹の調子が悪く38度前後の微熱が続いている、というと風邪を疑う方も多いかもしれませんが、一つの受診の目安として考えていただけると幸いです。

体にとっての「発熱」とは

体が発熱することは決して異常なことではなく、体の持つ防衛本能による働きです。
人間の体は、熱を上げて体内のウイルスと戦い、菌の増殖を防ぐ力があります。
しかし、潰瘍性大腸炎やクローン病のように原因がはっきりしない病気による炎症など、直接的な防衛本能とは異なる理由で発熱しているケースもあります。

「原因不明の発熱が続いている」「発熱に伴いお腹の調子が悪い」など、気になることがありましたらぜひ早めに検査を受けるようにしましょう。

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