潰瘍性大腸炎の検査・治療

潰瘍性大腸炎の検査

潰瘍性大腸炎の検査

潰瘍性大腸炎の検査は、血液検査、便の検査、CT検査、内視鏡検査などがあります。
これらの検査方法から、診断に必要な検査を組み合わせて行うことで、最終的な診断へ繋げます。

血液検査

血液検査では、炎症の度合いや炎症による出血が原因となって起こる貧血、栄養状態など、幅広い病状を調べます。
白血球数、血小板数、赤血球沈降速度、CRP(血清C反応性タンパク)の値を確認することで体内の炎症の状況がわかります。

便の検査

血便を症状とする病気は潰瘍性大腸炎の他にも直腸がんや感染性腸炎、痔などがあります。
便検査は、これらの病気の可能性を除外していくことで、潰瘍性大腸炎の区別を行うことができます。

CT検査

腸管の状態や腸管合併症の確認のために、レントゲンやCTを用いた検査が行われることもあります。
CTは三次元的に体内の状況を確認できるため、病変の見逃しを減らせるというメリットがあります。

内視鏡検査

内視鏡検査は、診断や治療方針の決定、病状の確認、大腸がんの拾い上げなど、潰瘍性大腸炎とは切り離せない大切な検査です。
細いカメラを使用することで負担なく体内の検査が行えるため、ぜひ受けるようにしましょう。

潰瘍性大腸炎の治療

潰瘍性大腸炎は、特効薬や根治のための手術のようなものはありません。
長く付き合っていく病気だからこそ、まずは症状を抑え、きちんとコントロールしていくことを心がけていきましょう。
潰瘍性大腸炎の治療は、内科的なアプローチと外科的なアプローチの2種類があります。

内科的アプローチの治療

内科的なアプローチとは、大腸に起こる炎症を抑える薬の投薬です。
服薬、注射、点滴などを用いてしっかり炎症を抑えていきましょう。
潰瘍性大腸炎治療の基本薬は「メサラジン製剤」という飲み薬です。
このお薬だけで十分に病気をコントロールできる患者さんが多くいらっしゃいます。

お薬を使用しながら、症状の無い「寛解状態」を長く継続することが、初めに目指す治療目標と言ってもいいでしょう。

経験と科学的根拠に基づく投薬治療

治療は、患者さんのライフスタイルに沿った方法を選ぶことも重要です。
長期治療を無理なく続けるためには、極力負担やストレスは取り除いていきたいですよね。
最近では、免疫の過剰な働きを抑えるお薬が使用できるようになりましたが、免疫のシステムを十分に理解しないと使いこなすことは難しいのが現状です。

当院では、目の前にいる患者さんに対して「どの薬剤が適しているか」を一番に考えながら、その方に合わせたお薬を提案いたします。

外科的アプローチの治療

外科的なアプローチとは手術による治療です。
お薬での治療で効果が見られない場合や大量の出血が認められるような重度の患者さんの場合、大腸の全摘出も検討する必要があります。
近年では、回腸嚢という便をためる袋を小腸で作り、肛門へつなげる手術が行われています。
臓器の摘出というと大変な手術のように思われるかもしれませんが、悪くなった部分を摘出してしまうことから、術後の経過もおおよそ良好とされています。

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