体重減少

IBDと体重減少

IBDと体重減少

潰瘍性大腸炎やクローン病の患者さんには、稀に著しい体重減少が見られるケースがあります。
慢性的な炎症によって栄養が満足に吸収できないこと、下痢が続くことで栄養素が失われてしまうこと、患者さん自身が腹痛や下痢に不安を抱き食事量を減らしてしまっていることなど、体重減少の要因はその方によっても異なります。

潰瘍性大腸炎で体重減少が見られる理由

潰瘍性大腸炎になると、腸の広い範囲で炎症が起こります。
炎症範囲が広くなるほど、腸は十分に栄養を吸収できない状態になってしまいます。
また、炎症によって嘔吐や下痢、軟便などが繰り返されるようになります。
そうすると、しっかり食べているつもりでも排出する力の方が上回ってしまい、体重の減少につながってしまうのです。

また、潰瘍性大腸炎は寛解期になると治療を中断してしまう方も少なくありませんが、体調をコントロールするためにも体重管理はしっかり継続していくようにしましょう。

クローン病による体重減少

潰瘍性大腸炎同様に、クローン病でも体重減少が見られます。
そもそも体重減少とは栄養障害を意味しており、食事から満足に栄養やエネルギーが吸収できていない状態を指します。
腸管の広範囲な炎症による消化吸収の低下、下痢や出血、蛋白漏出による栄養素の喪失、さらには発熱や潰瘍の回復にエネルギーが必要となることで、常に体が栄養不足に陥ってしまうのです。

体重減少で考えられる病気とは

体重管理や食事制限を一切行っていないにも関わらず著しい体重減少が見られる場合、さまざまな病気が隠れていることがあります。
例えば消化器系のがん、胃潰瘍、慢性膵炎など早期治療が求められるもの、糖尿病における自律神経障害、うつ病など精神疾患に分類されるものなど、その可能性は多岐にわたります。
ご自身で違和感を覚えるような体重の変化は、放置せず一度医療機関へご相談ください。

体重減少、通院の目安は?

腹痛や下痢、嘔吐など他の症状が伴う場合や、半年で5キロ以上の減少が見られる場合は、早めに消化器内科を受診することが大切です。
「食べても吐いてしまう」「食欲が異様に低下している」などの症状も含め、原因を突き止めるようにしましょう。

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